二輪免許取得日記

１段階の本当にはじめのころ。

ギアチェンジもおぼつかないあたしは、
二輪専用コースに設けられている狭路（Ｓ字とクランク）に入ると、
さらにひどい有様でして。
曲がれずに脱線してみたり、コケてみたり、止まってみたりと散々でした。

車の免許のときもそうだった気がしますが、
最初に「進みたい方向を見ること！」と言われて。
でも、『進みたい方向を見る』って言うのは、あくまで気持ちの問題で、
曲がるためには別のことをしなければいけないような気がしていました。

だって、見るだけで曲がるなんて、普通に生きていたら信じられないじゃないですか！

あまりにあたしがダメなので、いよいよ見かねた指導員が、
原チャリでスーッとやってきて、あたしの目の前を走り出しました。
そして、後ろを向いてコチラを見ながら言います。

「下を見ない！こっち見て！」

何で後ろ向いて走れるんだろう、と別の方向に感動しつつも、
怖くてなかなか指導員の顔を見れません。
何とか進む方向に顔は向けているつもりだったのですが、
タイヤのすぐ先、自分が走る道に視線は落ちてしまいます。

指導員が先導して狭路コースを走ること数回。

『もう、これ以上迷惑をかけられない！なんとしても曲がりたい！』

と思ったあたしは、やっと死ぬ気になって、
前を走る指導員だけを目で追ってみました。

･･･なんと！ちゃんと、バイクは曲がりました。

そのときは、何が起きたのかよく分からなかったけど、
前にいる指導員を見ただけで曲がれたのは事実でした。

その後の教習の中で、目線を向けるとバイクが曲がるのは、
以下のような理由だと聞きました。
『目線を向ける（しっかりと！）→身体がその方向に向く→その方向に重心が動く（ニーグリップができていれば、その方向と反対のモモがタンクを押す）→バイクが傾く→曲がる！』

バイクは傾けて曲がる乗り物なのだということを認識、です。

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このコトについて改めて痛感したのは、免許を取ってから数ヵ月後、
初めて高速道路を走ったときでした。
スピードも速いし、運転中は大変だろうなと思っていたのですが。
余程のカーブでなければ、曲がりたい方向を見るだけでＯＫでした。

それにしても、やっぱり不思議です･･･。

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